確定申告、やることが多すぎて止まる。
物販(せどり)は、さらにこうなりがちです。
- 売上と入金がズレる(どれが今年の売上?)
- 手数料・送料が散らばる(経費が分からない)
- 在庫(期末在庫)が怖い(原価がズレる)
- 領収書がない支出がある(証拠どうする?)
結論:スマホでe-Taxで出すなら、勝負は「入力」より前の“準備物”で決まります。
このページは、物販向けに「最短で提出できる準備物チェックリスト」だけに絞って整理します。
完璧な理解より、最短で提出して終わらせることを優先します。
先に結論:スマホe‑Taxで詰まない「準備物」7カテゴリ
スマホで出すとき、詰まるのは入力画面ではなく、途中で「それ手元にない…」となる瞬間です。
物販は準備物を7カテゴリに分けると、抜け漏れが激減します。
- 本人確認(マイナンバー/ログイン)
- 収入の材料(売上のまとめ)
- 入金・手数料の材料(入金ズレを説明できる)
- 経費の材料(送料・梱包材・交通費など)
- 在庫の材料(期末在庫/原価)
- 控除の材料(社会保険/医療費/ふるさと等)
- 提出後の控え(保存・証憑・電帳法)

【1】本人確認:スマホ申告で必要なもの(最短)
ここが用意できていないと、最初のログインで止まります。
必須(最短)
- マイナンバーカード
- スマホ(NFC対応のことが多い)
- マイナンバーカードの暗証番号(数字4桁/英数字の方)
- e-Tax利用の導線(マイナポータル等)を開ける状態
あるとラク
- PC(画面が大きいと確認しやすい)※なくてもOK
- 連絡用メールアドレス(控え・通知)
ここで止まる人が一番多い:暗証番号が分からない・ロック。提出直前に詰みます。思い当たるなら、先に確認しておくのが最強です。
【2】収入の材料:物販の「売上」まとめ(最小でOK)
物販は販路が複数になりやすいので、売上のまとめがないと入力が始まりません。
完璧なデータより、まず「販路別の売上合計」が必要です。
売上の最小セット
- 販路ごとの年間売上合計(Amazon/メルカリ/ヤフオク等)
- もし複数口座なら、入金先もメモ
- 返品・キャンセルの件数(あれば)
コツ
- 「売上」と「入金」を混ぜない(次の【3】で分ける)
- 入金明細から逆算しようとすると地獄になる
売上と入金がズレて混乱する理由は、先にここで整理できます。

【3】入金・手数料:売上と入金が合わない人の“止血セット”
物販の直前期で一番多い悩みが、「売上はあるのに入金が違う」。
でも、ここは合わないのが普通です(締め日・手数料・送料・返品など)。
入金ズレの最小セット(これだけでOK)
- 口座の入金履歴(振込履歴)
- 販路の手数料・送料・FBA等の“控除されるもの”が分かる画面/明細
- 未入金のメモ(売上はあるが、まだ振込前)
最小ルール
- 売上=入金と思わない
- 売上/入金/未入金の3箱で見る
ここが曖昧だと、申告が終わっても不安が残ります。
販売コスト(手数料・送料等)を「利益が見える形」に束ねると、一気にラクになります。
→ 販売手数料・送料…バラバラ経費を「利益が見える形」にまとめる方法

【4】経費の材料:物販の“通る線”だけ集める(完璧不要)
直前期は「経費を完璧に」より、落とし穴を避けるのが大事です。
物販でよく出る経費の素材を、まず大枠で揃えます。
物販で多い経費(素材)
- 梱包材(テープ/封筒/箱など)
- 送料・配送費(発送・集荷)
- 交通費(仕入れ移動)
- 通信費(出品/連絡/回線)
- ツール・サブスク(管理/仕入れリサーチ)
- 外注費(撮影/梱包などがあれば)
最小の集め方
- クレカ明細(多くの経費はここに乗る)
- レシート(現金支出・梱包材)
- 電子明細(PDF/メール)
「通る線/落ちる線」を先に把握しておくと、直前の迷いが減ります。

【5】在庫:物販が一番事故る「期末在庫」最小準備
物販の確定申告で一番事故りやすいのが、期末在庫(在庫が残っている状態)。
ここが崩れると、原価(COGS)がズレて利益が壊れます。
期末在庫の最小セット
- 期末時点の在庫リスト(ざっくりでOK)
- 仕入れの合計(年)
- 在庫の評価(仕入価格ベースのイメージ)
最小ルール
- 仕入れ=全部経費、で終わらせない
- 期末に残った分は「在庫」として考える
期末在庫を1枚で整理した記事がこちら(初年度の事故防止)。
→ 期末在庫って何?せどりの確定申告で一番事故るポイントを1枚で整理
仕入れと原価(COGS)の基本はこちら。

【6】控除:物販でも共通の“よくある取りこぼし”チェック
控除は物販特有ではありませんが、スマホ申告で抜けやすいのでチェックしておきます。
よくある控除チェック(該当する人だけ)
- 社会保険料控除(国民年金/国保など)
- 生命保険料控除
- 医療費控除(対象なら)
- ふるさと納税(ワンストップしてない/できない場合)
ポイント:物販の資料と別なので、ここだけ“別フォルダ”にまとめると、入力が止まりません。
【7】提出後:控え・証憑・電帳法の“最低ライン”までやる
提出して終わり、だと後で困ります。最低限これだけ守ります。
提出後にやること(最小)
- 申告の控え(PDF等)を保存
- 売上の根拠・経費の根拠(明細/レシート/PDF)を保存先に集約
- 電子取引(PDF/メール明細)は電子で保存(電帳法の不安を残さない)
電帳法(電子取引の保存)で物販が守るべき最低要件はここで整理しています。
→ 電子帳簿保存法:物販が守るべき“最低要件”だけ【2026】

比較表:あなたの状況別「準備物の優先順位」(機能×制約×対象)
| 機能(得たいこと) | 制約(詰む理由) | 対象(こんな物販) | 最小の準備物 | 次に読む |
|---|---|---|---|---|
| とにかく提出して終わらせたい | 時間がない | 直前で焦り | 本人確認+販路別売上+口座入金履歴+経費(大枠) | 直前ミス15選 |
| 売上と入金が合わない恐怖を消したい | 入金ズレが混乱 | 複数販路 | 売上/入金/未入金メモ+手数料控除の明細 | 入金ズレ整理 |
| 経費で損したくない | 線引きが不安 | 梱包材・交通費が多い | クレカ明細+レシート(現金分)+50例で判断 | 経費50例 |
| 在庫で事故りたくない | 期末在庫が怖い | 在庫が残る物販 | 期末在庫リスト(ざっくり)+仕入合計 | 期末在庫の1枚整理 |
まとめ:スマホe‑Taxは「準備物」を揃えた人が勝つ
- 詰まない準備物は7カテゴリ(本人確認/売上/入金・手数料/経費/在庫/控除/提出後)
- 物販の地雷は「入金ズレ」「経費の散り」「期末在庫」。先に最小セットを揃える
- 提出後は控えと証憑を保存し、電子取引は電帳法の最低ラインで守る
次の一手: 直前の事故を潰すなら「よくあるミス15選」へ。来年ラクにするなら「月1ルーティン」を作るのが最短です。