電子帳簿保存法(電帳法)、正直むずい。
でも物販(せどり)で一番関係するのは、実は「帳簿を電子で作ること」よりも、ネットで受け取った明細や請求書の“保存”です。
たとえばこんなもの、心当たりありませんか?
- Amazon等の購入明細をPDFでダウンロード
- 配送会社の領収書や利用明細がメールで届く
- クレカ明細をWebで見るだけ
- 仕入れの請求書がメール添付やダウンロード形式
- 各種サブスク(ツール/クラウド)の請求がメールのみ
結論:物販がまず守るべきは「電子取引(メール・PDF・Web明細)の保存」です。
このページでは、電帳法のうち物販が最低限守るべき要件だけを、月1で回る形に落とします。
- 対象:電子明細が多い/保存が不安/領収書が散らばる/年末に詰みたくない人
- ゴール:「これだけやってればOK」の最低ラインを作る
- 次に繋ぐ:証憑の型(領収書がない仕入れの証拠)/証憑管理がラクなソフト(S028)
先に結論:物販が最優先で守るのは「電子取引の保存」
電帳法には色々ありますが、物販でまず詰むのはここです。
物販の最優先:電子取引の保存とは?
- メールやWebで受け取った請求書・領収書・明細などを、紙に印刷して終わりではなく、電子のまま保存する必要がある(基本)
- 保存するなら「探せる」「改ざん防止(最低限)」の要件を満たす必要がある
安心していいポイント:最初から“完璧なシステム”は不要です。まずは「保存先固定+探せる」まで作れば、年末が劇的に軽くなります。

物販で対象になりやすい「電子取引」チェックリスト
あなたの環境で、どれが電子取引に当たるかを先に確認します。
- ① クレジットカードのWeb明細(PDF/画面)
- ② 銀行の入出金明細(Web/CSV/PDF)
- ③ 仕入れサイトの購入明細(PDF/ダウンロード)
- ④ 配送会社の領収書・利用明細(Web/メール)
- ⑤ ツール/サブスクの領収書(メール/ダウンロード)
- ⑥ 取引先からメールで受け取った請求書(PDF添付)
- ⑦ 通販の領収書URL・マイページ発行(紙が出ない)
上のどれかがあるなら、「電子取引の保存」をやる価値が高いです。
最低要件だけ:あなたが“今すぐ”やることは4つ
法律の細かい条文より、現場での「やること」を先に固定します。
最低要件(実務)
- 保存先を1つに決める(フォルダ/クラウド)
- ファイル名ルールを決める(日付・相手・金額など)
- 検索できる状態にする(少なくとも日付・取引先で探せる)
- 改ざん防止の最低ライン(“後から上書きしない運用”+履歴が残る保存先)
ここまでできれば、「電子明細が散らばって探せない」が止まります。

保存先はどれがいい?結論:まずは「クラウド1つ」でOK
物販の現場では、複雑にすると続きません。おすすめはこの考え方です。
おすすめ(最小)
- 保存先:クラウドストレージ(例:Google Drive / Dropbox / OneDrive など)
→ 理由:端末が壊れても残る/検索がしやすい/共有・バックアップがラク - 難しければ:PCのフォルダでもOK(ただしバックアップ必須)
ポイント:ツール選びより「保存先が固定されること」が勝ちです。

ファイル名テンプレ:迷いを消す「命名ルール」例
検索要件は細かく覚えなくてOK。最初は「探せる命名」で十分です。
おすすめ命名(例)
- YYYY-MM-DD_取引先_内容_金額
- 例:2026-02-10_Amazon_仕入れ_12800
- 例:2026-02-28_ヤマト_送料_980
- 例:2026-02-05_カード会社_Web明細_0(明細まとめ)
命名の狙い:「日付」「相手」「何か」が揃っていれば、年末でも探せます。
やりがちNG:スクショ保存だけ/メール放置/印刷して終わり
物販でよくある“詰み”を先に潰します。
- NG①:スクショだけ撮って終わり
→ どれの何か分からなくなり、検索ができない(メモ/命名が必要) - NG②:メールの受信箱に放置
→ 検索できそうで、年末に抜け漏れが出やすい(保存先固定が必要) - NG③:紙に印刷して終わり
→ 電子取引は“電子で保存”が基本。印刷だけだと不足になる可能性がある
領収書がない現金仕入れの不安は、別記事で「証拠の型」に落としています。
月1で回す:電子取引保存のルーティン(10分)
電帳法対応が続かない人は、「いつやるか」が決まっていません。
物販向けに、月1で終わる形にします。
【月1:電子取引保存ルーティン】
- ① クレカ明細(PDF/CSV)を保存(当月)
- ② 銀行明細(CSV/PDF)を保存(当月)
- ③ 仕入れ明細(PDF/領収書)を保存(主要仕入れ先)
- ④ 配送明細(送料/利用明細)を保存(ある人だけ)
- ⑤ サブスク請求(ツール等)を保存(自動メールの分)
- ⑥ ファイル名を命名ルールで統一(迷いゼロ)
- ⑦ 不明なものは「保留」フォルダへ(後でまとめて)
月1の全体ルーティン(入金ズレや棚卸まで含む)はこちらでテンプレ化しています。

比較表:あなたの制約別「最低ラインの作り方」(機能×制約×対象)
| 機能(得たいこと) | 制約(できない理由) | 対象(こんな人) | 最小のやり方 | 次に読む |
|---|---|---|---|---|
| とにかく年末に探せる状態にしたい | 時間がない | 副業で忙しい | 保存先1つ+命名ルールだけ固定(検索できれば勝ち) | 月1で詰まない運用チェック |
| 領収書不足の不安も消したい | 現金支出がある | レシートが出ない/なくす | 写真+メモ+保存(証拠の型) | 証拠の作り方 |
| 証憑管理をラクにしたい | 明細が多すぎる | 本業寄り/件数が多い | 会計ソフトの証憑機能で集約(撮影/自動取込) | 証憑管理がラクなソフト |
| 最後は入力も減らしたい | 手入力が無理 | カード明細が地獄 | 口座・カード分離+連携で自動化 | 分離の最小セット 連携が強いソフト |
まとめ:電帳法は「電子取引の保存」を月1で回せば怖くない
- 物販で最優先は「電子取引(メール/PDF/Web明細)の保存」
- 最低要件は4つ:保存先固定/命名ルール/検索できる/上書きしない運用
- スクショだけ・メール放置・印刷だけは詰みやすい
- 月1で「明細を保存する日」を固定すると、年末が激減する
- 最後は証憑管理機能や連携で自動化すると“ラクが続く”
次の一手: 領収書がない支出が怖いなら「証拠の作り方」へ。証憑管理をラクにしたいなら「証憑がラクなソフト比較」へ進んでください。